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▪運動習慣の大切さ(後編)

執筆者の写真: 村野 栄一村野 栄一

平成31年2月25日

東京都教育委員会から、平成30年6月に児童生徒の体力・運動能力、生活・運動習慣等の調査をした結果が発表され、31年の1月末に公開された。そこで地域の子どもの結果も興味深いところではないか。

あきる野市の平成30年8月の平均値であるが、身長は男女とも小学一年生~中学三年生では、下回っていた。体重も女子の小6と、中3で少し平均を上回っていたが、あとは平均より軽いので、概ね少し線が細いのではないか。

計測測定の内容は握力・上体起こし・長座体前屈・反復横跳び・持久走・20mシャトルラン・50m走・立ち幅跳び・ソフトボール投げが測定基準である。体力合計点を確認すると、東京都の平均を超えていないのは、小6男女のみであった。東京都全体でも測定誤差は有ると思うが、この結果からは平均以上の運動能力があることが伺える。

そこで各学校での運動習慣を確認してみた。市内10小学校では、ジョギングの週間をとりいれているようだが、特に力を入れているのは、一の谷小学校だ。縄跳びや今回の計測の調査の7つの項目を児童が自由に遊び感覚で使えるような工夫をして、自主的に挑戦できるような取り組みをしている。中学校では秋多中学校が握力計測器を廊下において、生徒が自由測定出来るような取り組みをした。小中学校全体でも昼休みにはグランドや体育館で身体を使う習慣が出来ているようである。ちなみに青少健で開催された、市内小学校低学年のドッチボール大会でも一の谷小学校は男女とも参加したチームがある学年はすべて優勝であった。

さて、体を動かすことは生涯に渡って大切である。第二次ベースライン調査データから、一日1時間以上家事でも、仕事でも歩くなどの身体活動を実施しているか、というアンケートの結果で「はい」が、40~59歳が65.4%で、どの年齢層よりも少なかった。また、一回30分以上の運動を週2回以上実施しているかについては、20~39歳21.2%、40~59歳で26.5%であった。これらデータから、忙しい世代ではあるが、働くこととの両立を図る必要があると考える。

気軽に出来る運動でウォーキングがある、気持ちよく散歩できるコースの整備も大切であると思う。歩きたくなる遊歩道が街の魅力にもつながる。

私の肌感覚であるが、子育てが終わった女性や男性などが、私を含めマラソンなどを始めることも多いような気がする。運動の必要性を知って今後も増えて欲しい。

 
 
 

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