top of page

■ 脱炭素社会へ進むには2

執筆者の写真: 村野 栄一村野 栄一

あきる野市は今月ゼロカーボンシティの申請をして国から認定を受け、削減目標は48.6%としております。これは、行政だけで解決できる問題ではありません。市民も一丸となり取り組む必要があります。


では日本人一人当たりどの位のCO2を排出しているのでしょうか?

年間にすると、7650キロの7.6tです。

それを2030年に、1.5度の目標に抑えるには2500キロの2.5tに抑えなければなりません。通常に暮らしていた今までの30%くらいの排出量です。


その前提に立って、国は北海道の苫小牧市にCO2に圧力をかけ液状にして地中深くに3年かけて30万トンのCO2を送る実験を成功させました。1000mより下の地層と、2400mより下の地層の2つのそれぞれ埋めた形です。すごい技術です。


但し日本の温室効果ガスの排出量は2020年で11億4900万tであり、地層にいくら埋めても、追いつかない勢いです。また大気からCO2を取り出し、エタノールやメタンに変換させてエネルギーにする研究も行っておりますが、道は遠いようです。

今後実用化が進み、30~45GWは洋上風力発電で賄うようですが、数値をみても実感がわきませんね。


ちなみにカーボンフットプリント(生産から廃棄までにかかるCO2)を計算すると、年間肉類の消費で330Kg、電気1300Kg、自動車1250Kg、電車80Kg、ガス灯油530Kgと色々を計算すると初めに記した日本人の年間排出量の7.6tになります。今後今までの消費スタイルを3分の1に見直す必要がありますが、世代間のギャップもあり課題を今後も検討していきます

 
 
 

最新記事

すべて表示

■大雨の河川対策 

今の時期は雨が降りませんが、今年もその時期には、雨の心配が発生します。 都の説明を踏まえ現在の東京の河川状況を説明します。 昭和40年頃の河川の整備を振り返ると、中小河川の河道の拡幅や、調節池や分水路を配置することで、50ミリ/時間を整備水準で行ってきました。その成果として...

■子ども虐待の一つに親からの言葉

子どもを追い迷める親からの虐待には、食事などを与えないネグレストや性的虐待、体的虐待に加え、心理的虐待が含まれます。前者の3つは特異な例と思われがちですが、後者の心理的虐待は、日常の中でつい言ってしまうこともあります。 例えば、兄弟姉妹間で比較をする言動や「お前なんか生まれ...

■教育現場での生成AI活用

ChatGPTなどの生成AIが普及する中、教育現場での適切な活用が求められています。保護者の間では思考力や記述力の低下が懸念されていますが、適切に使えば知的好奇心を刺激し、学習の幅を広げることができます。 私立学校では、国語の授業でAIの解答を生徒の考えと比較し、誤りを分析...

Commentaires


bottom of page