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第8回「市民が使いやすい公共交通!!」▪ コロナ禍のバス需要 2021/02/19金曜

執筆者の写真: 村野 栄一村野 栄一

1、生活バス路線及び、るのバスの補正額決定


第4回で民間バス会社へあきる野市から、補助金で生活バスや、るのバスの費用を補填していることは、お知らせしましたので、そちらをまだご覧なられていない方はそちらを見てからお読みください。


今行われている令和2年度の3月定例会で、コロナ禍の影響額として、補正予算が組まれました。

生活バス路線では、12,620千円の補正で、総額34,159千円

るのバスは1,550千円の補正で、17,430千円


上記のようになり、公共交通で14,170千円の補正額が決定した。



現状と課題


るのバスにおいては、運賃収入を年間3,000千円程度見込んでいるので、半分程度を補助した額です。

そもそも、るのバスは、観光客の移動手段としての交通網を担っていたわけではないので、当初見込みの運賃収入も少なく、イベントや、レジャーへの輸送依存度も低い、また生活交通を主体とする通学・通勤の利用減少の影響や、学校や企業のリモート化が定着化しつつある現状を踏まえても、公共交通需要をコロナ以前の水準に戻すことは、利用者の層から考えて、難しくはないとも考えられます。


余談になりますが、国民健康保険の医療給付金も平均で1割程度減っており、病院の受診控えが起こったことが理解できるので、医療機関への交通として利用が多い、るのバスの運賃減収もそれに準じているのではないかと、想像できます。



論点の整理


公共交通は人の移動を手助けする機関なので、移動することを控えるようになると、運賃収入は伸びません。しかし、市税の一般財源からこの費用も捻出していることを考えて、使いやすい公共交通を目指していかなければなりません。


利用者が限定的であることは、公共の交通としては、市民全体の利便性にそぐわない。また、交通空白地から、バス停や駅に向かう手段の検討も急ぐべきで、現在の、るのバスのルートも検討が必要になると思います。今後は多様な交通網を検討していくことも必要であると思います。


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