令和1年7月20日
将来都市構成を考える上で、拠点の構成という視点もあり、そこから今回は考えていきたい。拠点は①交流拠点・②生活拠点・③産業拠点・④観光レクリエーション拠点・⑤緑と憩いの拠点の5つである。
まずは①交流拠点で考えられているのは、秋川駅周辺であり、商業の核や文化レクリエーションの機能の拠点として、また生活情報の発信の場の形成も図る。次に武蔵五日市駅周辺である。ここでは街並みや歴史的背景を商業の活性化に活かしていくと共に自然環境の環境レクリエーションへの玄関口として整備をしていく。
続いて②生活拠点に構成されている東秋留駅周辺は、沿道の整備や緑化北口の商店街の充実。また都市機能の充実を図るために修復型のまちづくりを基本とした整備を行い、武蔵増戸駅周辺は歩きやすく安全な生活道路の整備、商店街の充実を図るための整備を進めていく。
③産業の拠点は旧秋川高校跡地を中心とする豊原地区から武蔵引田駅周辺までの圏央道日の出ICの活用、秋川駅北口地区との隣接などで流入人口の誘導なども活かし産業の誘致と企業の育成を図る拠点として進める。
④観光レクリエーション拠点を、十里木・長岳として「秋川渓谷瀬音の湯」を中心に自然豊かな景観の整備と地域経済の活性化を進めます。
⑤緑と憩いの拠点では秋留台・草花・小峰公園、網代緑地、金毘羅山周辺風致公園、大澄山周辺緑地を市民の憩いの場となるように位置づけて、「郷土の恵みの森構想」と整合を図り身近に触れ合う地域に調和した整備を進めます。
以上が拠点で取り上げている地域等である。
用語として②生活拠点の「修復型のまちづくり」とあるが、これは基本的なまち構造は変えず、少しずつ改善を重ね良好なまちを作り上げる手法のことである。
今回は拠点構成の分類で終わるが、現在も計画実施が未整備であったり、方向性が地域住民や企業と行政で明確に理解されていないことも多く見受けられる気がする。今後はより理解を深めてしっかりと計画を打ち出していくことが大切で、都市整備のハードも、まちづくりのソフトも平行で進めるには時間がかかるからである。
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