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■子どもを犯罪から守る

執筆者の写真: 村野 栄一村野 栄一

子どもを不審者から守り、安全を確保するために、日本と海外では考え方が違うと言います。


あまり日本ではなじみが無いですが、犯罪学という学問があり、犯罪の発生は①犯罪の動機を持った人が、②犯行の機会を狙って③事件が発生するという一連の流れのなかで、犯罪をあきらめさせるために、②の犯行の機会を奪うという考え方です。


日本では、「子どもに不審者に注意しましょう」などと教え、人に注目して犯罪を回避させようとしますが、海外では危ない場所に配慮します。


犯罪は入りやすい場所や、見えにくい場所、関心が払われていない地域、傍観的になりやすい場所で②の犯行の機会が発生しやすいのです。

例えば、高い塀が続く見えにくい場所や、ガードレールのない道路、農道など人の目が届かない地帯や、落書きやゴミが多い地域、駅前やショッピングモールなど、気づいても他に誰かがいるからと思いやすい場所などが、それに当たります。


反対に入りにくく見えやすい場所とは、フェンスで囲まれた公園など、ゾーン・ディフェンスが出来ているところです。


日本はマンツーマン・ディフェンスを考えるので、襲われたらどう逃げるかなどを中心に教えます。


この話題を聞いたとき、騙す大人に注目をして騙されない子どもを育てることも大切でありますが、それを見抜く目を一瞬で判断するのは至難の業であったとも感じました。

 
 
 

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