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■大雨の河川対策 

執筆者の写真: 村野 栄一村野 栄一

今の時期は雨が降りませんが、今年もその時期には、雨の心配が発生します。


都の説明を踏まえ現在の東京の河川状況を説明します。

昭和40年頃の河川の整備を振り返ると、中小河川の河道の拡幅や、調節池や分水路を配置することで、50ミリ/時間を整備水準で行ってきました。その成果として護岸整備68%をはじめ、調整池や分水路も進んでおります。


しかし現在の豪雨状況はH28年の台風19号立川で81ミリ/時間、総雨量232ミリ、H29年台風21号八王子で53mm/時間、総雨量345ミリ、H30年集中豪雨、世田谷区で111/時間を記録しました。R1年台風19号八王子では47ミリ/時間、総雨量392ミリでありました。


このように、50mm/時間を超える雨は平成22年からR4年まで59回と増加しております。


近年の豪雨災害に対応するためには、雨をどこかに逃がして河川を氾濫させない方法が大切です。例えばR1年台風19号では環状7号線の地下の調整池は満タンの9割取水し、49万㎥の雨水が取水されました。その影響で神田川の計測地では1.5メートル水位が低下して氾濫は防げました。


また練馬区では管径3.5mで4.2Kmの地下に埋設管の設置をしました。このような対策は他にもあり、58か所の雨水貯留施設や70か所の雨水ポンプ施設があり、貯留容量は60万㎥で、排水14万㎥/分の能力で整備をしました。

現在の対策の結果として、R1年台風19号では8か所満水で、全体でも6割の利用となりました。


今後は整備水準を100mm/時間として整備する必要があります。

あきる野市でも課題はあります。自然の猛威を感じても、災害を少しでも小さく出来るように備えを検討して参ります。

 
 
 

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