top of page

▪公共施設等総合管理計画 その2

執筆者の写真: 村野 栄一村野 栄一

公共施設はとかく、総論賛成各論反対という構図になりやすい。やはり身近なものがなくなることや、自分にとって利害があることが変化することは大概の場合で拡大、縮小を問わず敬遠するからだと思う。

市は令和2年度中に、「施設の今後の方向性の選択肢を示す」予定である。まどろっこしい言い回しと感じてしまうが、まさに方向を示すのではなく、方向性の選択肢を示すなど、総論と各論間の手順を表す形でとなるであろう。


では手順とは、分けて検討すると、その1は現状の把握である。建物の耐用年数を施設ごとに調査するものである。法律では軽微と堅固な建物で分類して、コンクリート造など堅固な建物は60年が耐用年数とされている。しかし建物によっては、改修しながら長寿命化へ移行している例も多い。その2は現状の施設を維持管理するシステムの構築である。その3は今後を見据えて、集約化、複合化、廃止、維持、用途の変換、民間への譲渡など選択肢の検討である。そのあたりを捉えて今年度末に公表されるであろう。しかし現市長のもと、示されたとたんに、自我の判断で拙速に物事が歪曲されないように注視して方向性が見誤ることが無いように行動していく必要がある。

 
 
 

最新記事

すべて表示

■大雨の河川対策 

今の時期は雨が降りませんが、今年もその時期には、雨の心配が発生します。 都の説明を踏まえ現在の東京の河川状況を説明します。 昭和40年頃の河川の整備を振り返ると、中小河川の河道の拡幅や、調節池や分水路を配置することで、50ミリ/時間を整備水準で行ってきました。その成果として...

■子ども虐待の一つに親からの言葉

子どもを追い迷める親からの虐待には、食事などを与えないネグレストや性的虐待、体的虐待に加え、心理的虐待が含まれます。前者の3つは特異な例と思われがちですが、後者の心理的虐待は、日常の中でつい言ってしまうこともあります。 例えば、兄弟姉妹間で比較をする言動や「お前なんか生まれ...

■教育現場での生成AI活用

ChatGPTなどの生成AIが普及する中、教育現場での適切な活用が求められています。保護者の間では思考力や記述力の低下が懸念されていますが、適切に使えば知的好奇心を刺激し、学習の幅を広げることができます。 私立学校では、国語の授業でAIの解答を生徒の考えと比較し、誤りを分析...

Comments


bottom of page