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▪オリンピック・パラリンピックのレガシー

執筆者の写真: 村野 栄一村野 栄一

平成30年12月1日

オリンピック・パラリンピック(以下オリパラ)が2020年7月24日開催される。

まだまだと思ってはいたが、本日で残り559日である。

西多摩の協力体制や地域における経済発展は起こっているのかを考えると、オリンピック招致が決まり騒ぎ出した頃は、この地域にどこかの国がきて、キャンプとかしてくれるのかな?というミーハー的な発想もあった。

都の準備局が策定した「大会後のレガシーを見据えて」では、

1、競技施設や選手村のレガシーを都民の貴重な財産として未来に引き継ぐ

2、大会を機にスポーツが日常生活にとけ込み、誰もが生き生きと豊かに暮らせる東京を実現

3、都民とともに大会を創りあげ、かけがえのない感動と記憶を残す

4、大会を文化の祭典としても成功させ、「世界一の文化都市東京」を実現する

5、オリンピック・パラリンピック教育を通じた人材育成と、多様性を尊重する共生社会づくりを進める

6、環境に配慮した持続可能な大会を通じて豊かな都市環境を次世代に引き継ぐ

7、大会による経済効果を最大限に生かし、東京そして日本の経済を活性化させる

8、被災地との絆を次代に引き継ぎ、大会を通じて世界の人々に感謝を伝える

以上の8つである。想像は出来るが、具体的に地域として何をしたら良いのか、わかりづらい。

過去の1964年東京オリンピックでは、東海道新幹線や首都高速道路の整備、ホテルの開業に合わせた工期短縮目的で開発されたユニットバス、選手村での食事提供に用いられた冷凍食品、衛星放送の実現とカラーテレビ、ピクトグラムの普及などがレガシーとして現在に受け継がれているとされている。

ロンドン五輪大会関係者の談として、「有形無形の社会変化(レガシー)は大会時に突然生まれるものではない。事前にどれだけ人々の関心や機運を高め、機会を最大限生かすかで、その成果は大きく変わってくる」である。

あきる野市では、国内外からの旅行者に対して交通・観光案内を行う都市ボランティアを市民から募集したがあまり集まらなかった。

また、平成31年度も、30年度から取り組んでいる、障がい者スポーツ教室の継続やイベントの機会を捉えて、体験会や啓発事業を行っていき、障害のあるなし関わらず、ともに競技することができる「ボッチャ」を、小学生が遊びの中で体験できるような取組を、市内の小学生を対象とした事業で発展させたいと考えている。

忘れてはならないのは、この世界各国から、集う大会で

我々都民はお客さんではなく、立ち位置は、「お・も・て・な・し」をする側にいるということを、心して、盛り上げていく必要がある。その結果として、地域にレガシーが生まれるのではないかと思う。

 
 
 

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