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■ 「プラスチック汚染の脅威」2030年未来の分岐点2

執筆者の写真: 村野 栄一村野 栄一

「暴走する温暖化」を前回お知らせしましたが、今回は「プラスチック汚染の脅威」です。

買い物をした時のレジ袋の有料化の際、鳥が餌と間違えてマイクロプラスチックを食べて消化しない映像などを目の当たりにしたかと思います。また2021年マレーシアでは、リサイクル工場で放火による火災が多発しました。これは処分を安価にするために、人為的と言われています。


20世紀の大発明のプラスチックは、現在でも20%はリサイクルされていますが、80%は埋め立てのゴミと化しております。海洋ゴミは年間3000万トンもあり、海流にのって全世界に流されています。

プラスチックは食べても便で排出されますが、実は問題はプラに使われる添加物がくせ者なのです。難燃剤、酸化防止剤、赤外線吸収剤、可塑剤などリスクの大きいものが使われており、それを食べた魚を食べるなどの食物連鎖することで、直接口に入れるより10倍もの添加物成分を摂取してしまうことになるといいます。その影響は胎盤に蓄積して胎児に必要な栄養ホルモンが届かないという研究結果も明らかになりました。スギ花粉程度の大きさのナノプラスチックと姿を変えて、大気に5千から1万/1Lが浮遊しているともいわれ、人体にも見えない形で影響を及ぼし始めています。

アメリカでは、容器リサイクルで、メーカーオリジナルの容器でない、決まった同じ容器に200を超えるメーカーが、使い終わった容器をメーカーにおくることで、詰め替えてくれる循環社会を始めています。私たちにできることは、小さくてもやらないよりはやった方が良いと改めて感じています。

 
 
 

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