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▪SDGsと科学者

執筆者の写真: 村野 栄一村野 栄一

令和2年12月7日

理科離れやリケジョ(理系女子)など、多くの言語が理科の大切さを気づかせる用語として用いられ、まさに現在の状況を危惧している現れである。現在の児童・生徒の理科離れの現状は、東京都が小学5年生と中学2年生を対象に実施した意識調査によれば、「理科の授業でもっと実験や観察をしたいと思うか」という問いに、肯定的な回答をした児童・生徒の割合は90パーセント程度との結果となっているが、一方、「将来、理科や算数を使ったり、科学技術に関係したりする仕事につきたい」と回答した中学生の割合は10パーセント程度で、否定的な回答が70パーセント程度を占めた。


そこで 「科学技術に関係したりする仕事に就きたい」と回答する生徒の割合を増やすために、どのような方策があると確認すると、通常の授業の中では、理科や科学技術に関わり続けたいという意欲が十分には育っていない状況を踏まえると、発展的な指導として、内容や方法を工夫していくことが必要で、例えば、児童・生徒が、最先端の技術に触れたり、開発や研究に携わる人の話を聞いたりするような活動、科学や科学技術の魅力に感動するような体験的な活動が有効と考えられると回答を得た。そこから推察すると、感動を呼ぶような、企業のCSR活動で専門技術を教えていただくや、大学との連携で日常や授業では限界のある科学の力などの驚きを子どもたちに見せてあげられるような事業など事例を確認したところ、企業や大学と連携した事業として、児童・生徒が企業や大学などの施設を訪問して体験するという方法と、企業や大学の担当者を招いて講義等を受けるという方法の提案があった。また、対象者も授業として実施する方法と、授業時間外に希望者を対象にするという方法があります。実際には、今年度、市内の増戸小学校では、企業の方を招いて電子顕微鏡を使用し、子どもたちも感動していたという事例があります。しかし全体を考えると実施するに当たっては、連携先の確保や実施体制の整備の課題が浮き彫りになった。

 
 
 

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